基礎を磨ける兜山のグッドルート
山梨県笛吹市にある兜山はスポートルートのエリアとして冬場の人気エリアですが、実はクラックルートもあります。そのどれもが初中級者の目標にはうってつけのルートですので、キャリアが浅いこの日の生徒さんには、ベーシックなクラック技術をじっくり指導させていただきました。
まずは 十月(5.8)
無理にジャミングしなくても登れるフェースラインです。
ルートは複数のクラックが通っているものの、ガタガタしているので確実なプロテクションセットが欠かせません。
ここでは小さい番手のカムは少しタイトに決め、固め取りをしてリスクを最小にすることなどを指導させていただきました。
トップロープの疑似リードに続いてリードでトライされた生徒さん、ナイスクライミングでした!
続いて 小春(5.9)
兜山で最も登られているクラックルートのひとつ。出だしが前傾しているパワフルな内容ですが、ばっちりハンドサイズのナイスクラックです!
ハング部分を乗っ越すまでが核心で、フットジャムも含めてジャミングの決め方が攻略の鍵になります。
クラック内にあるチョックストーンを使わずに挑戦を勧めたところ、Tさんがホワイトポイント👏🏻
毎月欠かさずPOCSを受講されている生徒さんの成長を目の当たりにして、とても感動しました☀️
このクラックは少し手強かったので、本日人気の一本になりました😁
そしてラストは見栄えする長いクラック、桃色小道 (5.10a)に挑戦です。
カムのサイズは#0.3〜#4サイズ。クラックのサイズは下部は広く、上部に行くほど狭くなります。
クラックの右側がせり出しているので、レイバックでもぐいぐいと進めるラインですが、それだけだと息切れしてしまいます。
ここは、ハンドジャムと右足のフットジャムをうまく織り交ぜると、楽して登れることを体感していただきました。
一直線に綺麗に割れたクラックルートでなくても、登ればやはりジャミングを駆使して良い練習となります。そして何より未知のルートは楽しいものです。
クラックの上達に近道なし。沢山クラックルートを登って着実にテクニックをマスターしてください。
次回のPOCSでは、ピラニアのオーナー山森がつい最近開拓したクラックをご案内したいと思っております⭐️
こちらもどうぞお楽しみに。ご参加いただい皆様、お疲れ様でした。
- エリア : 兜山 大手門エリア
- 期日 : 2021年1月31日(日)
- 受講者人数 : 7名
- インストラクター 遠藤拓真、鈴木茜(記)