セミナーデータ
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- 会場 : ピラニア 石和店
- 期日 : 11月12日(金) 19:30~21:00
- 受講者人数 : 5名
- 受講料 : 1,650円(税込)
- インストラクター : 遠藤 拓真
受講の動機はいろいろ
初級マルチゼミ。今回は5名の受講生のみなさんにみっちり&じっくり指導させていただきました。これからマルチピッチクライミングに挑戦したいという方以外にも、この技術を沢登りで応用する目的で受講された方もおられました。
支点構築や懸垂下降は沢登りを含めたアルパインクライミング全般て必須となる技術ですので、このセミナーの講習内容は様々な目的で使えるものになっています。
パートナーと一緒に受講すれば、パーティ全体のレベルアップ、スピードアップに確実に繋がりますのでおすすめです。
まずは地上での講義でマルチピッチの基本的な仕組みを学んでいただきました。受講生のみなさんからも盛んに質問があり、都度それに答えながら理解を深めていただきました。
実践練習の大切さ
その後は新たに設置したレッジ(安定して立てる棚)を使って、3ピッチのルートを見立てた実践練習です。
つるべ(パートナーと交互にリードする方式)で登る時にトップが求められるセルフビレイ、支点構築、ロープの振り分け、セカンドビレイを手順を追いながら確実にできるようにしていきます。
作業に手間取っていたり、間違いそうな時はすぐに横から講師のチェックが入ります。また、賢い道具の使い方やセッティング時に役立つ小技も同時に指導させてもらいました。
例えばロープの振り分けと言っても、要領を知らないと時間ばかり浪費することになります。ロングルートでの時間のロスはクライミングの成否と共に安全に関わる重大問題。この練習でひとり2分の作業時間を短縮できるようになるとすると、3人パーティで10ピッチのルートを登る時は、トータルで1時間も早く登れる計算になります。だからこそ小さなテクニックやノウハウがとても大切なのです。
練習設備はいつでも利用可能
3ピッチ目の終了点からは懸垂下降で地上に帰還。ロープの回収をもって一連の練習は終了です。
このように高所での付き添い指導はこれまでジム内ではやりにくかったのですが、大きなレッジとフィックスロープを設置した石和店ではそれが可能となりました。講習イベント時以外にも自由に使っていただけますので、山岳会などのクループやロープパートナーとの練習にぜひご活用いただきたいと思います。
初級マルチピッチゼミはまた開催したいと思いますので、今回を逃した方はぜひ受講を検討ください。